こんな状況じゃなかったら、って悲しくなったり言い訳したり
守るのに忙しい

こんなことになる前に、って頭に思い描く
会いたい行きたいやりたい
でも、思い出す事しか出来ないような欲なら満たしたってそこまででもなかったようにも思う
歌いたかった場所が、つくりたかった日がなくなった事は、二言三言交わしただけの他人にもぼやいてしまうくらい悔しいけれど
仕事を辞めるということ、だけではなく、何かをやめるということはつまりそういうこと
保てないわたしにとって、世界の終わりは本当の終わり
ぽっかりと空いた穴を埋める事は絶対に出来ない
何かの代わりなんて考えられないから、誤魔化して、それらしく取り繕って
わたしの穴は埋まらなくても、わたしが居た穴はもうない
だから新しく掘らないといけないのだけれど、そんなこと分かっているのだけれど、冷たい土が涙を誘う

自分で、自分の腕を引く
川に落ちないようにね


そろそろ、夜にも歩く幅がなくなってきた
新しい朝を、探さなくてはいけないよ

思い返して、会いたい人には会いたい時に、会いたいと言って、会っておいて良かったと思った
叶わなかったこともあるけれど、刹那の欲こそ、わたしは信じられる
考える事は好きだけれど、ここにはいらないこれからもいらない


0から1はひどく手軽で簡単
ただの1なら猿でも書ける
でも1が、2にも5にも10にもならない
だから、きっともう消えてしまったような跡に縋ってしまうんだけど、そう分かっているのだから、もうやめなね、って言ってあげなければいけない
太陽が怒る前に、きちんと、しよう